イライラ探検隊

2022年3月7日

我々はまれにイライラしてしまう生き物です。

なんだか分かんないけど無性にイライラする…

それまで気分良く会話してたのに、相手の一言についイラッとしてしまった…

誰もがそんな経験があるのではないでしょうか?

最初に言っておきますが「イライラ」からは何も良い結果は生まれません。

「イライラ」が招く悲劇

・仕事が雑になり、ミスをする

・他人に当たってしまい、人間関係に亀裂が入る

・物に当たって破壊し、余計な出費となる

・ついカッとなって我を忘れて思わぬ事件を…

まさに「イライラ」は百害あって一利なしでしょう!

誰もがわかりきっている事を断言してしまいました…

とはいえ、日々ストレスに晒されている我々は自分の意思とは関係なく「イライラ」してしまいますよね…。

「イライラ」してしまうことは仕方がないにしても、なるべくならコントロールできた方がいい。

我々は何故「イライラ」してしまうのか、「イライラ」してしまった時の対処法とは…。

今回はそんな「イライラ」について探っていきたいと思います。

いざ行け!「イライラ探検隊」!!

イライラの原因

イライラなんてしない方がいいのは分かっていても、イライラしてしまう。

どうして我々はイライラしてしまうのか…

我々がイライラしてしまう原因には大まかに分けて内的要因外的要因があります。

内的要因によるイライラ

「内的要因」とは、自分の内面の状態が起因となって起こるイライラです。

なんだか分かんないけど、無性にイライラする…

っていうヤツもこれに当たります。

しかし「なんだか分かんない」ではなく、ちゃんとした理由があるはずです。

この場合はまず自分の心と体の健康状態を振り返ってみましょう。

スマホばかり見て情報の洪水に溺れていないか、働き過ぎで疲労困憊に陥ってないか、過度な不安やストレスに晒されていないか、男女ともにバイオリズもありますから生理的に今自分がどういう状態にあるかetc…

心と体の不調がイライラとなって現れる、これが内的要因によるイライラです。

外的要因によるイライラ

「イライラの外的要因」これは主に他人に対してイラッとしてしまう場合ですね。

誰かの言動、他の車の運転が気に食わない、店員の態度が気に食わないetc…

ふとした事が起爆剤となりイラつきはMAX急上昇!

この外的要因によるイライラは、突発的に表出し、尚且つ爆発力があるので注意が必要です。

よくNEWSで目にする暴行事件等も、この外的要因によるイライラが切っ掛けとなるケースが多いです。

内的要因=長期イライラ、外的要因=突発的イライラ

内的要因によるイライラは自分の心身の状態が反映されるので、長期的に渡り自分の内側に潜伏します。

一方、外的要因によるイライラは他人の行動如何によって突然爆発しますが、一度喉元を過ぎればスッと収まります。

内的要因も外的要因も表裏一体の鏡合わせ

ここまでは「内」と「外」とイライラを分けて見てきましたが、既にお気づきでしょうがこの二つの要因は単独で発生するわけではなく、相互に影響しあっています。

内的要因でイライラが自分の内にチャージされ、外的要因がトリガーとなり一気にイライラ大爆発!

なんてケースが多いと思いますが、その逆も然りです。

外的要因によって気分が害され、それ以降イライラが自分の内側で膨れ上がって収まらない…

という事もあるでしょう。

とにかく、この内的要因と外的要因のイライラは最強タッグです。

どちらが先で、どちらが後か…それに関係なくこのイライラ最強タッグは我々にろくでもない結果ばかり運んできます。

イライラ最強タッグを打ち破れ!

さて、イライラしてしまうのは自分の内と外に要因があり、それらは相互に影響し合い我々に襲いかかる…という事までは分かりましたが、それが良くない事だと分かっていてもイライラしてしまう生き物である我々は、このイライラスパイラルタイフーンから逃れることは出来ないのでしょうか…

特別な訓練や修行によって俗世とはかけ離れた価値観を獲得した仙人や聖者みたいな人ならいざ知らず、我々一般人は残念ながら「金輪際イライラとはおさらば!」なんてイライラを完治する事は難しいでしょう。

しかし、その都度その都度、自らのイライラに気付き、対処療法していく事はそれほど難しいことではありません。

イライラを自覚せよ「反応柔軟性」

内的要因によるイライラは、自覚がないまま膨れ上がることが多いです。

知らず知らずに膨れ上がったイライラが、風船を針で刺すように、外的要因によって破裂してしまう…これは一番良くないパターンかもしれません…溜まりに溜まったイライラが一気に外に飛び出た時、何をしでかすか分かったもんじゃありません。

なので常日頃、自分の心と体の状態を自覚しておく必要があります。

「あ、今なんか少しイライラしているな」って自分で気付き…

「何故今イライラしているのか?」忙しいのか、生理的なものなのか、疲れているのか…

まずはしっかり自分の心身の状態を自覚することで、知らず知らずにイライラが膨れ上がっていく事を抑える事が出来ます。

生理的にイライラしているなら専用の内服薬を服用する、疲れからイライラしているならとにかく寝る等、イライラを自覚することによって、それぞれ対処ができます。


イライラに流され咄嗟に次の行動に移ってしまうのではなく、一旦イライラに反応するのを止めてみましょう。

イライラする反応を一旦止めて、なぜイライラしたのか考える…

そうすることで心に余裕が生まれ、次に取るべき行動を冷静に判断できるようになります。

反応する事を一旦止めて考える…これを「反応柔軟性」と言います。

己か他人のどちらかを消す

内的要因と外的要因がかけ合わさって我々から理性を奪っていきますが、そのどちらかがいなくなれば、イライラはかの必殺技「イライラスパイラルタイフーン」を放てなくなります。

つまり、完全に己の心を無にするか、他人に一切会わずに隠遁いんとん生活を送るか…

あまり現実的ではない方法ですが…とりあえず有効な手段として…

ハイ、次行ってみましょう…

常に心に「余裕ポケット」を

内的要因であれ、外的要因であれ、イライラしてしまう状態は心が余裕を失っているからです。

どんなに忙しくても、心のSSDには「余裕」の容量を確保しておきましょう。

常に心の真ん中に、ポカンと空っぽのスペースを作っておくことを意識しておくと、何事にも不思議と余裕を持って対応できます。

これは割と簡単に実践できます。

コントロール出来ないものは手放す

外的要因によるイライラですが、これは違う言い方をすれば「他人に振り回されている状態」です。

いちいち他人の言動が気になり、自分の思う通りの動きをしてくれないとイライラしてしまうのです。

しかし、元来他人とはコントール不能なものです。

そして、己の感情もコントロールはできません。

感情とは勝手に湧き出てきます。

自分に都合の良い感情だけ湧き出てくるなら、そもそもイライラもしないでしょう。

感情をコントロールするのではなく、感情を受け止めた上で、「行動」を変えて行くことが大切です。

コントロール不能なものを、コントロールしようとするから徒労に終わり、ストレスを感じるのです。

コントロール不能なものに振り回されて疲弊するのはやめましょう。

「この世でコントロール出来るのは自分の行動だけ」です。

気付き、探り、突き詰める:プロセスこそ最良の手段

ここまで色々とイライラを取り除く対処療法を述べてきましたが、なんと言っても「気付き、探り、突き詰める」この論理的なプロセスを得ることで自然とイライラを抑える事ができるはずです。

と言うのも、イライラとはドス黒く濁ったエネルギーのように感じるでしょうが、それは正体不明だからです。

ブレーメンの音楽隊よろしく、何かわからない異形の物は禍々しく映り、反射的に負の感情に飲み込まれてしまいます。

しかし、まずは自分の心身の状態に気付き、探り、突き詰めて元凶の正体を明かしてやれば、大抵のことは「何のこっちゃない」のです。

訳がわからない物に流されるのではなく、論理的に整理するプロセスこそ落ち着きを取り戻す最良の手段といえます。

これは「イライラ」だけではなく、「不安」や「悩み」などの感情にも応用できます。

「不安」や「悩み」も明確化すれば、恐れおののいて足がすくんでいる暇もなくなり「やるべき事」が見えるだけだと思います。

まとめ

さぁ、今回の屁理屈はここまでです。

色々と偉そうに書きましたが…私自身もイラッとしてしまう事はしょっちゅうあります。

しかしその都度「反応柔軟性」を意識し、まずは反応を一旦止めて考え、「気付く」ようにしています「あ、今イライラしてしまっているな」と…常に「反応柔軟性」を意識し、イライラによる突発的な行動を抑えましょう。

今回の記事はそんな私自身が実践している「イライラ撃退法」のご紹介でした。

それではまた!良い人生を!